これまでのきんぎょ騒動は・・・
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2009年7月。
イギリスを引越してイタリアにゆくという海外引越しの最終段階、最後の一週間にに入って以来毎日、
段ボール箱をガムテープでとめては積み上げ、
箱に入って邪魔をしたがる猫を蹴散らし、
毎晩、食事に呼ばれて午前に帰宅し、
毎朝、かれた喉と筋肉痛とともに目覚める日々が続いていた。
| 羊たち。毛刈りの直後。 |
こんな混乱したイギリス生活も、最終日が翌日へと迫り、
イタリアナンバーをつけた引越しトラックがやってきた。
ただし、
東ヨーロッパの母国語しか話せないトラックドライバーと、
英語もイタリア語も話すドライバーの奥さんが、うちの玄関のドアを容赦なくたたいたのは、朝6時半のことだった。
繰り返しますが、朝、6時半のことだった。
たまたまトイレに起きたアレックスが窓の外を見たら、イタリアナンバー「I」をつけたトラックがアイドリングしているのを見つけ、ガウンをはおって玄関まで見に行ったのだ。
「トラックが来てる・・・・!」あたしはアレックスの悲鳴をベッドで聞いた。
ノックがあったのは、その30秒後だった。
普通なら、ひとは、朝6時半に、他人の家を訪問しない。
ましてや、昨日あるはずだった、トラック到着時間確認の電話連絡もまったくないまま、引越しトラックが、荷物の積み込みを強要したりしない。
しかし、この人たちには、一般論は通用しなかった。
「すぐ折り返して出発したいんで、ヨロシク!」というのが挨拶だった。
あたしがほんわかと包まって寝ていた前日のアレックスの会社の送別パーティーのなごりも、筋肉痛も、ベッドの端で丸まっている猫も、シーツごとけとばして、いきなり荷物の積み込みがはじまった。
乾燥途中のバスタオルや、お箸やコップをとりあえず箱に押し込んでテープでとめた。なにがなんだか、もうわからない。
荷物が完成していなかったので、暇をもてあまして、タバコを吸いにいったドライバーを見て、怒りがふつふつとこみあげてきた。
早朝、私が通常住んでいる宇宙の法則では、人がまだ寝ている時間帯に、ドアをノックする、この非常識さ・・・・!
「何時だと思ってんだ。出直してこい」と罵るのをこらえた仏頂面のあたしをなだめつつ、
トラックドライバーとにこやかに世間話をし、
最後には、ご親切に食後酒のボトルをプレゼントしたアレックスは、こういう。
「ドライバーのご機嫌を損ねると、荷物を粉砕しておいて、知らん顔するかもしれないでしょ。クレームつけるのは、荷物がイタリアに着いてから。我慢我慢。」
常識がまったく通用しないイタリア生活が、ご丁寧に玄関先までやってきた。
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| 近所の八百屋さん。ある夏の日。 |
・・・「金魚の世話の仕方」という直筆のメモと金魚についての本を一冊携えて、車で15分の友人エルメアくんの家に金魚を連れて行ったのは、その日の晩のことでした。
8匹生き残った金魚の子供たち、みんな元気でね!ちゃんと引き取りに帰ってくるからね!
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