4/06/2011

青い卵と泳ぐ鳥

きんぎょ騒動 番外編

 
 これまでのきんぎょ騒動は・・・

 金魚続報 |金魚の成長 |金魚とタニシの小宇宙 |金魚親子の涙の対面
別居してます 星になった金魚


 でお送りしています。すべて実話です。事実は小説より・・・?



春先に買ったイチゴの鉢植えに、花がつきました。(といってもご存知のようにこれは過去のお話)

イチゴっていうのは、ストロベリー(Straw-berry)という名のとおり、
花がついてからは Straw(藁)を根元に敷いてやって、イチゴの実(berry)が地面にふれないようにするそうです。

そうでないときは、
こういったイチゴ専用のポットに植えて、実が垂れ下がる形にもっていく。
赤い実が揺れる様子を見ているだけで、
甘酸っぱ〜い気持ちになってきます(・・・そしてヨダレも出る)。


と、ある日いつものようにイチゴ参りをしていたら、

ポトリ、と音が真後ろでしました。
右端のがイチゴポット。


振り向くと、それは青い卵の殻でした。

空色のそれはそれは綺麗な、お菓子かなにかかと思うくらいのパステルカラーの卵の殻。

水色のたまご

「こっこれは!シャッターチャンス!」と思い

人差し指と親指でもって、
そう〜っと殻を拾い、
パンジーの隣に持ってきたのですが・・・

なんと、殻が、まだ温かかった!



生まれたばかりの小鳥の卵だったんです。
それを親鳥が巣から落としたところだったんですね。

あたしはもう、えも言われぬほど、感動しました。

調べてみると、それはムクドリの卵でした。

ムクドリ Photo by Geoff Athey



以来、気をつけて見るようになると、我が家の軒先には、ムクドリの親鳥と、生け垣に巣をつくるブラックバードが忙しく飛来していました。



それからしばらくして・・・




庭先で鳥が大騒ぎしているので、どうしたかと出てみると。

小鳥が金魚のいる睡蓮鉢の水の中に落っこちていました。

まだ震えている
泥の入った睡蓮の鉢の縁に足をかけているんですが、水をはね散らかして、バタバタしているだけ。


鳥って、羽根が水を吸うと飛べないんですよね。

よく見ると、それはムクドリ。しかもこの小鳥、ずいぶん小さくてくちばしの根元も黄色い。


例の青い卵の小鳥が、巣立ちに失敗して、水槽に墜落したようでした。

親鳥がそれを見て騒いでいたんですね。

それで、あたしは急いで、金魚をすくう網でもって、小鳥を救出しました・・・!

まずはとにかく、小鳥を温めてやらないと、と思い、
網の枠に足をかけてひなたぼっこ。
陽のよくあたる生け垣の上に載せてあげることに。

もちろん近所の猫が来ないか、あたしは家の中から監視。

その日は運良く、イギリスにしてはいいお天気で、日向に立っているとお肌がジリジリするくらいの暑さ。

最初は目をつぶって、震えていた小鳥も、お日様に当たって・・・
自分で向きをかえた。羽根を広げています。

だんだん羽根を動かすようになり、羽根も乾いてきて・・・

40分ほどすると、ポトリ、と自ら生け垣から降りて、
まだうまく飛べない羽をバタバタさせて、庭の隅っこに飛んでいきました。

空からは、親鳥が後を追っていきましたよ。
よかったよかった。

気の毒だったのは、思わぬ侵入者を迎えた子金魚たち。
金魚もひなたぼっこをする。(オレンジのがそう)

よっぽど怖かったんでしょう、ちっとも水面にあがってきません。(笑)



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14 件のコメント:

  1. ケンケン6/4/11

    金魚にとっては、思わぬ侵入者でさぞ!ビックリ!! (*゜ロ゜)

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  2. 大自然の無情さをたまにテレビで見ます
    このムクドリはpiccolaさんに見つけていただいて
    幸福でしたね

    猫に狙われなくてよかったよかった♪

    もちろん魚たちには
    言って聞かせたのでしょ?^^

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  3. ピッコラさんは、命の恩人ですね。
    きっと、ムクドリが恩返しに来ることでしょう!

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  4. この時期、巣立ちを迎えるひな鳥が多いですよね!
    私も、昔、会社のテラス屋根にはってあった、カラスよけの網の中に、隙間からつっこんだらしいひな鳥がいまして・・・なんとか脱出させられないかと・・・。

    こっそり、小さく破けた網のすきまを、大きく破いておいきました(笑)
    ムクドリちゃんも、元気に戻ってよかった!!

    金魚はビックリ!ですよね^^
    何百倍ものおっきなものがふってくるのだもの~笑
    ガリバー旅行記みたい♪

    URL、貼っておきます♪
    あまり面白みもないところですが★

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  5. 網の上でひなたぼっこしてもらっている鳥、そして、そうしてあげているピッコラさんを想像すると可愛いです。
    イチゴを育てるのはステキですね。ポットの形も可愛いですね。

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  6. 鳥って以外にドジで間抜けで甘えん坊なのです(笑)。
    この雛ちゃん、巣立ちまでさぞかし親鳥をはらはらさせたことでしょう。しかし金魚ちゃんにはお気のどくでしたね(涙)。

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  7. 生まれたばかりの卵の殻!
    それはすごい!
    今生まれた卵の殻にお目にかかる事って無いですもんね~
    ムクドリの雛助かって良かったです
    雛だけにひなたぼっこが似合うよねぇ~
    ((((o・ω・)o))) ゜.+:。♪:*:・
    金魚はちょっと気の毒だったね
    今は大丈夫ですか?

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  8. ケンケンさん

    「魚(ギョ)っ」としたことでしょうw

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  9. FREUDEさん

    時間もあったので、こういう生き物を見るとつい、手を出しちゃいますね・・・。

    いやぁ以前も小スズメを育てるはめになったことがありましてw
    そのときもちゃんと巣立っていきました。

    スズメに金魚に猫にムクドリに・・・楽しい我が家でしょw

    >猫
    まさか猫のあとに鳥まで落ちるとは・・・とあわてて、
    このあと網をかけたんですよ、さすがに。

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  10. まさしさん

    今でもあの庭に、子孫が巣をつくっているかもしれませんね。
    また、行ってみたいな、あの町に・・・

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  11. あいこさん

    >網を破いた
    分かります〜!つい必死になってしまうんですよね、こういう時。
    でも、「よしっ、何かいいことをした!」と感じますよねぇ?

    金魚は飼い主似でぼんやりしているので、
    その後数日したら日課のひなたぼっこをしていました。
    懲りないヤツら・・・。

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  12. Rumikoさん

    このイチゴポット、お見せしたかった〜!
    すごく気に入ってたんですが、引っ越しのとき友人にあげちゃって。
    また売っていたら買おうかなぁと思うくらい。

    >ひなたぼっこをしている鳥
    あの無邪気な後ろ姿がもう・・・。でれでれ〜。

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  13. fullpotさん

    あら!なんだかとっても鳥にお詳しい!
    いろいろご経験があるのかしら?

    子供が親をはらはらさせるのは、どの生き物も同じなのですね。

    といっても巣立ちもして、30過ぎた今でも親を心配させているワタクシ・・・いいかげん反省しなければ!

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  14. ともたんさん

    コメントありがとうございます。

    卵があたたかかったのには、本当に感動しました!

    ともたんさんのお友達主催の被災動物保護ボランティア、
    ここからはお力になれなくて残念ですが、
    多くの方が賛同/協力してくださることを強く強くお祈りしています。

    命の尊さは皆同じ、ですものね!

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