10/05/2010

お葬式とドラキュラ

いきなりこのダークなタイトル、すみません。

アレックスのおとうさんの1周忌なんですよ、もうすぐ。 
だいぶ気持ちの整理もついたので 、こっちのお葬式についてちょっと書いてみようかなあと。
つまり、イタリアで身内が亡くなると、どうするかということです。

そんなこと知ってもどうにもならないと思う方、
その通りですwww
すっとばして最後まで行ってください。


***
まずですね、
お棺におさめる前に、故人に、一番いい衣装を着せてあげます。 もちろん靴もです。

写真素材 PIXTAで、そのままでは足が「ひらいて」お棺に入らなくなってしまうというアドバイスがあったので、シルクの紐で足をしばります(ぶるぶるぶる)。
(これ、実はあたしが全部やりました)

で、それが済むと、そのままベッドの上に寝かせてあげておきます。
(病院か自宅かによりますが、うちの場合は自宅でした)

部屋にある鏡にはすべて白い布(シーツ等)をかぶせなければいけません。
死人が鏡に映って動くという迷信があるからです。
この辺りから、親戚や近所の人たちがお別れにやってきます。


うちは、お葬式の手配を葬儀会社に頼んだので(イタリアにもあると知って驚いた)、葬儀会社の人といろいろ話をしました。

葬儀をおこなう教会の場所や、近所への告知の張り紙、お棺、墓石の種類から、お花の色まで決めます。

美しいカタログがでてきて、値段がついてるんだけど、
どう間違っても、一番安いのは選びたくないよな、というセレクションなので
結局高いのになるのは必至です。

お葬式の総額が決定すると、お棺が運ばれてきます。
火葬、土葬、石室への埋葬、家族墓地への埋葬によって、お棺の種類が違います。
荼毘に付す or 土葬するなら、木製だし、そうじゃなきゃ・・・まあいろいろです。

ご遺体をお棺に納めます。これはプロがやってくれます。

できあがりは、こんなかんじです・・・・

棺が台にのっていてやや高くなっています。
棺の中には、サテンのつやつやした布がしかれていて、
そこに盛装をした故人が入って、上から白いヴェールがかけられます。

写真素材 PIXTA棺の蓋 ー金の十字架や聖母マリアさまが刻印されているー が頭側の壁に立てかけられます。

窓を開けっ放しにしておくことになっているので、
カーテンが風をはらんでヒラリヒラリと舞います。

ホーンテッドマンションそのままです。
ちょっと怖くて部屋に入りにくいです。

ろうそくが点されて夜の帳がおりだすと、いよいよドラキュラじみてきます。

ドラキュラって、タキシードにマント着てたり、イブニングドレスだったりするでしょ。
あれって、お葬式の時に着てたものをそのまま着て、
血を吸いに出てくるから(?)、ああいう格好なんですよね。
(と、こんなところで納得)

***まめ情報***

イタリアでも、遠方でお葬式に直接来られない場合は電報でのご挨拶がよく使われます。
郵便局に行ってください。
また、献花を宅配してもらったり、大きな花輪(ぜんぶ生花!!!)をつくったりします。
こちらは、花屋にいけば手配してくれます。
あと、近所の人たちがわずかずつ、お香典のようなものをくださったりします。
お礼は後日、カードか電話で、お忘れなく。

*********

そんなわけで、お葬式とあいなります。

これは、映画やなんか、そのまんまです。
教会でお祈りがあって、墓地まで霊柩車に乗って行き、埋葬があっておしまいです。


ちなみに、お葬式も一周忌もそうですが、教会でお葬式をすると、
「寄付」というかたちでお礼金を払います。

うちはお義母さんが神様と教会に対して怒り狂っていたので
最小限の寄付しかしませんでした。
それで天国に行けないというわけでもないし、お祈りがケチられるわけでもないようなので、それでもOKです。

さあさあ。(と、ここでついに本題)
ハロウィーンの季節ですよ。
写真素材 PIXTA
(c) 夢雫写真素材 PIXTA


ドラキュラの格好をみたら、このお葬式の次第を、ぜひ思い出して下さい。

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