なんでもうちの町のチョコレート制作はスイスのチョコの歴史より長いとか、
板チョコを発明したのはうちの町だったとかいう伝説があるらしく、
うちの町は密かに「チョコレートの聖地」を名乗っているらしい。
実際、友人宅に食事に呼ばれていくときに、お菓子やアイスクリームの代わりに「チョコレートと甘い白ワイン」を手みやげに持って行く習慣があるくらいだ。
photo by Andrew Dickinson
それも、その辺のスーパーで買うのではない。
上の写真のようなパスティッチェリア(お菓子屋さん。仏:パティスリー)で、しかも自家製チョコレートを作っているような店で買って持って行くのです。
ちなみに上の店はおそらくペイラーノという老舗中の老舗。
チョコの形を見ると店名が分かってしまうワタシ♥
お味は・・というと、
どこぞの水色の箱に入ったブランドの生チョコレートなんて、
脱帽してその場で溶けてなくなるほどのおいしさ。
初めて食べたときには、あたしは悶絶して、床にぶっ倒れたくらいだ。
チョコレートがこれほどまでにおいしいとは、あたしは知らなかった。
言われてみれば、なにしろ毎日作り立て。
カカオ豆を挽くところから始まって、チョコに配合するクリームも新鮮なら、粒に入った中身も香り高いのだ。
そういうわけで、冬場なら、あたしは迷わずチョコレートをお土産にする。
(夏は溶けるからダメだけど)
こんな幸せ、一人で味わっちゃ勿体ないってもんだ。
さてさて。そんなわけで、チョコレートがおいしい、うちの町。
これは、今年のチョコレートフェスティバルの会場。
近寄ると、食べたり買ったりしてしまうので遠巻きにして見てきた。(賢明な判断。)
以下は借り物画像の、会場の様子。
photo by Alberto (picasa)
photo by Lingkai ZHU(Picasa)
そこで、買ったり食べたりせずに、あたしが唯一やってきたことが、こちら。
イタリアのお土産として有名な、バチ・チョコ(キスチョコ)のPeruginaという会社がやっていた「愛のメッセージ」。
Photo Cucina Doki から拝借 |
お兄さんがニコヤカに笑いかけて来た。
「何語で書いてもいいよ!」
おっ。いいね!! 「ただし・・・」とお兄さん。油性ペンをぶらぶらさせている。
「愛のメッセージ、だからね。必ず『キス=バーチョ』って入れること」
ほっほう・・・・。
あたし「ねえねえ、母国愛のメッセージでもいい?」
お兄さん「・・・うーん。・・・まあ、愛には変わりないからねぇ・・・」
と多少煮え切らない態度で、ペンをくれようとしない。
たしかに横断幕をチラリと見ると、
「永遠の愛をあなたに」
「いつまでもハネムーン」
「世界で一番愛してる!」
チョコもとろけんばかりのメッセージばかり・・・。
あたし「あたし日本人なんだ。地震酷かったでしょ。だから応援メッセージ書きたいんだけど」
というと、 お兄さん、一気に同情してくれて
「そっか!大変だね。よっしゃ、でっかく書いておいで!!!」
と、あいなった。
というわけで、あたしからの愛のメッセージ。
いちおう、「たくさんキスを込めて」と付け加えておいた。(律儀。)
*ちょっとだけ説明*
キス1こ=バーチョ(bacio) キスたくさん=バチ(baci)
・・・後日。
その会場を通りかかって、横断幕がででーーーーん!とはられて、
あたしのメッセージが見られるか・・・と思ったら、
横断幕なんて、どこにもない。
みれば、バチ・チョコのコーナーは、先日のようなメッセージを書く人々でごった返している。
どうやら横断幕は、巨大巻物のようにグルグルと常に巻きとられ、毎日新しい白い面が上に出ている様子。
・・・あたしの愛のメッセージが、日の目を見ることはなかったようだ。
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あぁ~・・・いいなぁ。
返信削除チョコレート三昧・・・・
バレンタインに生まれたくせに
25歳になるまでチョコレートが大嫌いだった私。
25歳の時の米軍基地への転勤でのストレスで(笑)
背に腹はかえられぬと(コンビニまで車で20分かかるし・・・外人ばっかだし笑)チョコを食べ始め、今ではとりこに・・・♥
いいなぁ。でも、私が行くと、あれもこれもと
買い占めてしまい、お財布も体系ともどもとんでもないことになりそうですね(笑)
なんてステキなところにお住まいなんでしょう。会場のあるところがピッコラさんの町でしょう?
返信削除そちらがチョコレートの聖地に決定です。
チョコレートの香りは幸せの香り。とっても癒されますよね~。そんな俺が好んで食べるのはmeijiの板チョコ(100円)です!
返信削除そんなにおいしいチョコがあるなら、一度は食べてみたいです!
あいこさん
返信削除チョコ、お好きじゃなかったんですか・・・
食べ物の好みって、確かに変わりますからね。
米軍基地の近辺って日本じゃないみたいですよね。
スーパーもほんとアメリカだし。
日焼けしても赤くなるだけ(笑)の兵士たちの間を
あいこさんがハーシーかm&m’sチョコをかかえて歩いている姿、
ちょっと想像しちゃいます。
Rumikoさん
返信削除はい〜その町ですw
なかなかいいところですよ、本当にチョコの聖地かどうかはおいといて(笑)
イタリア〜!というよりも、ちょっとフランスっぽいとこなんで、
(方言もフランス語にかなり近い)
お菓子がすんごく美味しいです。
郷土料理も、トマトというより、バターを多用。
いつぞや、オリンピックもあったような・・・w
うん、なかなか気に入っています。
気に入るまで1年半かかりましたが(笑)
コウスケさん
返信削除本当に、ぜひ召し上がっていただきたいです〜!
誰かあたしを「愛のチョコ大使」に任命して、こんなおいしいものを日本に広めさせてください・・・
あ、でもやっぱり、この町のカフェに座って食べた方が
美味しいのかな?
チョコレートいっぱい色々良いねぇ~
返信削除海外のチョコレートって
包装してないでバラで売ってる事多いですよねぇ~
日本では見られない光景だなぁ~って思います
バラで好きな物選べる方が良いよねぇ~(*´◇`*)=3
うわぁ良いなあ~老舗のチョコ!
返信削除私も、もし買いに行ったら、かなりヤバイことになるな…(笑)
美味しいチョコレートとカプチーノだけで幸せになれそう(^^)。
こ……これは~!! いいですね~本当においしそうなチョコレート! 埋まりたいです(涙)。香りもいいんでしょうね、ううう。カカオを引くところから……って、チョコレート作りはとても手間がかかりそうですね。
返信削除神戸はお菓子の街のはずですが、ブランド店ばかりで自家製チョコの店ってないような気がします。お饅頭屋さんはあるということは……やっぱり洋菓子は本当の意味で根付いていないのかな。本物のチョコレート専門店……あこがれます。
ともたんさん
返信削除>バラ売り
そうですねぇ。きっと、「青空市場の量売り」のイメージがまだ強いんでしょうね。ああいうところは、お野菜も肉魚も、パック売りじゃなくて全部、1キロいくら、ですからねw
グラム買いだと、1個ずつ買ったり、好きなのだけ3個にしたりできるんで、あたしもこういうの大好きです。
そうそう、バラ売りで買っても、ちゃんと箱詰めして、それは綺麗なリボンをかけてくれるんですよ。開けるのがもったいない〜!!
みやさん
返信削除>老舗
えらいことになります(笑)
ここはね、ケーキやクッキーもすんごくおいしいんです。
だから、ますますエラいことに・・・!
なんでもアレックスのおばちゃんが昔ここで働いていたそうで、
角が溶けちゃったチョコとか、割れたクッキーをタダでもらって帰って来て、毎日!食べてたんだそうです!
羨ましい〜〜〜!
・・・・そのツケは今でも、お腹に残っているのですけどねwww
fullpotさん
返信削除そうかそうか、神戸にお住まいでしたね!
港とおいしいものの町。
きっとため息がでるようなチョコもあるんですよ〜
世界のおいしいもので、日本にないものなんてない、とあたしは断言できます!
>手間がかかる
イタリアは、今でも職人が腕一本で生きていける国なんですね。
だから、職人の意地をかけて、一から手作り、が基本なんですって。うちの町は、チョコに対する思い入れがちょっと違うみたいなので、なおのこと。
でね、食べると、やっぱりひと味もふた味も違うんですよね。
納得。
あたしばっかりいい思いをしてるなあ〜すみません!