世界半周眼科の旅、最終目的地はイギリスでございます。
イギリスの田舎町の、自然を愛する眼科のお話です。
「あらー、アナタの角膜、傷がついてるわ。コンタクト、しちゃだめよ〜!」
「あらー、アナタの角膜、傷がついてるわ。コンタクト、しちゃだめよ〜!」
って禁止令を出したのは、金髪に青い目、指のきれいな美人の眼科医(メガネ屋付属眼科)。
それは、私が住んでた田舎町の眼科で、
それは、私が住んでた田舎町の眼科で、
町の周辺には羊の大群が「べええええ」「べええええええ」と、駆け回っているようなところ。
市街地はそれなりに栄えていて、お店もまあまあありました。眼科もそのうちの一件。
さて。その眼科医にダメ出しされたその時は、「そうだよね。うんうん、目は大事にしないと」と思って、家に帰ったのでしたが・・・。
2週間後に行っても、「まだだめ」 というではありませんか。
「よくなってきてるけどね。まだ、だめよ〜」
とセクシーな声で言われたら、また、すごすごと引き下がってしまう、弱気な私・・・。
「次回の予約は、3ヶ月後だからね。それまでには、治ってるわよ。」
3ヶ月!?
そんなにあたしの目悪いの?だけど、なんか薬は?ただコンタクトしないだけ、ってのが治療なの?
そう言い返せるボキャブラリーもなく、気の弱い私の足は、出口の方へ向かっていました・・・
そうして。
待って待って3ヶ月。その間ずっと、さえないめがね暮らしでイライラした私は、さすがに次の回に
「まだ、だめね。」といわれたときには、
「あのう。なにか、目薬とか処方してもらえませんか?治りが早くなるように」と頼みました。
が、しかし、美人の眼科医め、かわいく潤んだ目で遠くを見て、
「あのね。目は、自然に治癒するんです。人間の体って、ふしぎね〜。」
とのたまいます。
はぐらかされたのか、なんなのか。
目薬はもらえず、「自然治癒」に任せることに・・・。しかも、「なかなか治らないみたいだから、次はまた2ヶ月後にいらっしゃいね。」と。
絶句。
イギリスも、アメリカも、単なる風邪では薬を出してくれないと聞きますが、あたしのこれも、そういうことなんでしょうか。
次の回は、さすがに決死の覚悟で行きました。コンタクト、必要なときもあるんですよ、めがねだけじゃなくて。
だから、「あのう、コンタクト、したいんですけど。毎日つけませんから、コンタクト出してください。もし駄目でも、せめて、なにか治療してください。」
と、食い下がりました。
ところが、この眼科医、美人なくせに(?)なかなか、ツワモノで、
「それは、だめね。処方できません。一個、浅いけど傷があるもん。(1個!?)
目薬ほしい?じゃあ、人工涙液の目薬さしといてくださいね。そこのドラッグストアに売ってる、コレね。時々さして目を乾かさないように。」
と、有無をいわせないのです。「次は、来月ね。」
もう、この時点で半年ですよ。
「うおーーーーっ!!!」
と帰りのイギリス名物・二階建てバスの中で織田裕二のように叫びたいのをこらえました。眼科医も強いけど、わたしも、弱すぎなんですよ。
さて。このあと次の月まで待ったかというと。
待てませんでした。
日本に帰ったときに、地元の眼科でコンタクト作りました。30分でできましたね。
傷のことを聞いてみると、「ないよ。傷。」
ないのか〜〜!?
それとも、この1ヶ月に治ったのか。
今でも、どうして、コンタクトをもらえなかったのかは、わかりません。
ちなみに、そのイギリスの眼科医で支払ったお金は、 最初の検査費用だけ。
自然治癒に任せている間は、診察費も含め、支払いはありませんでした。
イギリスのふしぎでした。。。
イギリスのふしぎでした。。。
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