7/18/2011

金魚を迎えに、ちょいとそこまで

 これまでのきんぎょ騒動は・・・
エピローグ、プロローグ Latest
でお送りしています。



あたしとアレックスがイタリアに移って、かれこれ1年たった2010年秋。

金魚がイギリスからイタリアに引越してくる時がきた。

金魚の預かり主、エルメアくんに時々金魚の近況を聞きながら、いつのまにか1年も経っていた。

赤かった金魚が、白い砂のせいで、白くなった!
この1年、金魚がちょっと減り、

「・・・ごめんね、金魚、また1匹だめだったんだよ。ほら、弱いヤツがいたでしょう。本当にごめんね」
いいんだよ、エルメアくん。いつもありがとう。

またある日は、SKYPEで金魚を画面越しに見ることもあった。

「金魚たち、ボクの足音に反応して、寄ってくるんだよ。

夜さ、水槽の電気をつけて金魚を見ていると、すごく和むんだよね。
ありがとう、金魚貸してくれて」


このままエルメアくんにあげてしまおうかと思うほど、よくかわいがってもらっていた。


イタリアへ来てからの1年間、金魚を車で引き取りに行こうと2度計画を立てたのだけど、エルメアくんの都合がつかず、実現しなかった。

ところが、当のエルメアくん、イギリスを去って、スペインのマドリッドに帰ることになってしまった。

「ねえ、金魚、ほしかったら、あげるよ?」
「いいんだ、これはピッコラの金魚でしょ。よかったら、イタリアに連れて行ってやってよ。」

じゃあ、今度こそ本当に金魚を引き取りにいかなければ!

そんなわけで、あたしとアレックスは、金魚を引き取りに、自動車でイタリアを出発してイギリスまで往復3000kmの旅に出た。



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10月末、イタリアーフランス国境のアルプスの山には雪が舞いはじめる季節だった。

つづく>>

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8 件のコメント:

  1. 待ってました!きんぎょ騒動!!

    >赤かった金魚が、白い砂のせいで、白くなった

    そんな事ってあるんですか?ちょっと驚きです。
    それにしても、往復3000kmの旅で「ちょいとそこまで」
    さすがピッコラさん!自動車で金魚を迎えに…
    どんな珍道中が待っているやら?続き楽しみにしてますね!

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  2. いつ死んでしまうやら、わからない金魚に
    往復3,000kmですか…

    いいなァ
    こういうロマン、好きだなァ
    揺れる車内で、さあて金魚はおとなしくしているんだろうか

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  3. ケンケン19/7/11

    ( ̄◇ ̄;)エッ

    3.000キロ・・・・

    窓はクルクル回すプントで・・?

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  4. まさしさん

    楽しみにしてくださって、ありがとうございますw

    >白くなった
    そうなんです。金魚って、外界の色に意外と敏感なんです。
    とくに砂が白いと退色しちゃって真っ白に。
    あたしも知らなかったんですけどねw

    金魚をむかえに行くなんて、ちょっとバカなんですw
    ま、それを言い訳に遊びに行ったということでwww

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  5. FREUDEさん

    卵から孵して苦労して育てたうえ、
    友人に預けっぱなしだったんで、引き取るのが筋かなあと。。。。

    3000kmは長いですけど、実は何度も走ってるんです。

    景色のいい、おいしいものの多い道のりなので、
    いつか誰か連れて、寄り道しながら旅したいなあと
    いつも思っています。

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  6. ケンケンさん

    しょぼプントでは行きませんでした。その頃は別の車を持ってたのでw

    夏の時期は、プント並の車でも荷物満載して、家族をつれて3000kmくらい走破する人、たくさんいますよ。
    でも、疲れるだろうなあ。

    プント、先週、売られて行きました。
    2年くらい帰ってこないので、新車を車庫にもっててもしょうがないですからね。

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  7. うわ、楽しい旅になりそう!水槽の中きれ〜。

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  8. Rumikoさん

    「楽しい」旅は、いつか、ぜひいつか、したいと思ってるんですが、いつもはただ単に「走り抜けるだけ」なんです・・・

    ブルゴーニュ地方を通るたびに
    「ここで降りておいしいもの巡りを・・・!」と高速を降りそうになるんですが、やったことはありません(悲)

    Rumikoさん、いつか、ご一緒しませんかwww

    そういえば、オーストラリアもちょっとがんばって走ると、3000kmくらい楽にありそうですね♫

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