5/16/2011

嫁姑戦争 〜姑

教会の前を通りかかったら、ちょうど「おめでとう!おめでとう!」
の声とともに、教会の正面から新郎新婦が現れるところだった。

家族や友人一同が、手に手にお米をもって、それを新婚ほやほやの2人に投げかける。ライスシャワーというやつだ。
Photo by marta wedenissow

ぴかぴかの笑顔が日だまりのタンポポよりまぶしい新郎新婦。
結婚式は、見ている方も幸せで胸が熱くなる、素晴らしい日だ。

花吹雪が白いお米に混じって散った階段と、石造りの街並にウエディングベルがいつまでも鳴り響いていた。



結婚が人生の終点、みたいに思っていたのはいつだったろう。
すてきな人と出会って恋をして、真っ白いドレスに包まれて、ウエディングベルを聞く。その先を想像しなかったあの時代。
今ではこんなあたしでも、かわいいころがあったものだ。

結婚すると、結婚相手とともにその家族が自分の家族になる。
これは、意外と盲点だった。
そんなことは「予想していた」のだけど、知っているのと実際体験するのは大違い。
やっぱり他人を家族として受入れるというのは、万国共通、誰にとっても難しいものなのだ・・・。
特にここ2年、アレックスの家族と同居するようになって、それを再三再四、感じた。

先日のことだが、
うちの近所のおばさんたち4名がうちの義母&叔母を訪ねて来て、コーヒーとお菓子片手に数時間おしゃべりして行ったのだが、世間話が次第にエキサイトして嫁の悪口大会になった。
あたしは自室でパソコンを叩きながら、徐々に大きくなる声が窓から侵入してくるのを、否応なく聞いていた(笑)。

写真素材 PIXTA
(c) 17AZ写真素材 PIXTA

姑1「うちの息子のお嫁さんときたら、ピザもまともに作れないってわかったの!」

姑2「あら〜。それは酷いわねー。あんなもの、どうやってまずく作るのかしらね」

姑1「あの子は、何を作らせても、塩味が全然足りないのよ!」
(あたし:それは、好みの問題では・・・?)

姑2「うちの嫁なんて、洋服のボタンの一つも付けられないの!息子がボタンつけて、ママ〜。って持ってくるのよ」

姑3「うちなんて、あたしが毎週末、息子のシャツにアイロンかけてるのよ!嫁がやると着られたもんじゃないのよね。息子も、ママのほうが上手だっていうし♥」
(あたし: そりゃ、親離れしていない息子も息子なのでは・・・?) 

姑4「母の日にお嫁さんからプレゼントもらった?」
うちの姑「お菓子だったわ、うちは。まあ、いらないって言ったんだけど、買ってきちゃったのよね」

うちの叔母「そうそう。いらないって言うのにね。まあおいしかったけど」
(あたし:あたしが部屋にいるから気を使って言ってるな・・・・)

姑1「うちなんて、母の日に息子しか訪ねて来なかったのよ!嫁は自分の母親のところに孫連れて行っちゃったんですって!んまあ嫌らしい。」

姑2「そうそうそうそう!!!どうもあっちが優先されちゃうのよねぇ。
夏も、息子の孫はあっちの家族とばかり一緒にいて、ちっとも会えないの。
娘のほうはよく帰ってくるんだけどねぇ。」
(あたし:嫁が自分の母親のところに行きたがるのは、無理はないと思うのだが・・・)

写真素材 PIXTA
(c) 鮎太朗パパ写真素材 PIXTA
とまあ、お姑さんたちには、彼女らなりのいい分があるようだった。


対するお嫁さんのいい分は、次回につづく・・・

Go back to TOP
当ブログは各種ブログランキングに非参加ですが本文下の「おもしろい」にクリックを頂くととっても励みになります!   もしくは「おきてがみ」か「あし@」にクリックをどうぞよろしくお願いします

12 件のコメント:

  1. 最後のネコ型姑画像が面白い!あのボードに小さな矢を投げるゲームですよね、何でしたっけ〜。
    会話も凄いですね!イタリア人はやっぱ怖いな。

    返信削除
  2. あいこ16/5/11

    結婚って、ある意味国と国との同盟のような気がするんです~。個々に法律があるから
    協定を新たに結ぶか、支配下におかれるか・・

    お嫁に行ったら相手のお墓にはいらないといけないから、お墓の中まで相手の家族といたいかを考え・・・結婚を白紙にした経験があります(笑)

    でも、嫁姑問題って、日本だけじゃないのですねぇ。。。お嫁さんの言い分。
    楽しみです♥

    返信削除
  3. 正直怖いっす(汗)

    でも実際そうなんでしょうねえ・・・・
    いやはや女性と言いますのは何かとブッチャケた生き物だと思うのです。
    だからあんな重労働の家事が出来たり、子どもの世話だってできるのですよ。

    男の私からすれば、どんだけ体が大きかろうと丈夫だろうと、生命力という点では女性に勝てる気が全くしませぬ(汗)

    と、昔はそういった姑様の言う事もちとイライラ聞くようになってましたが、最近はなるほどなるほど・・・と納得するフリしたり、本当に納得しながら聞く事ができるようになった、少し大人な私です。

    返信削除
  4. 「今でもこんなにかわいいあたし」
    よく読むと、
    「今ではこんなあたしでも、かわいいころが…」
    違和感なく、読んでおりました

    親がいないので姑問題がなく、甘やかせてしまったことを
    反省しております A^^);

    やっぱり1人が気楽であります♪

    返信削除
  5. 嫁姑戦争、いずこも同じなのですね。ふう。気を使うことがとんと苦手なわたし。嫁としては最悪でしょうな~。あ、妻としても最悪だし~。わーん。反省すべき(笑)?(最近、こちらにも書いています。livedoorの更新が滞っていると、こちらに書いているかもしれません――笑)。

    返信削除
  6. Rumikoさん

    オーストラリアでは、やっぱり「身内のことは褒めちぎる」ですか?
    イギリスでは、どんな酷い身内でも、悪口を聞いたことがありませんでした。イタリアはちょっと別。

    見栄や虚勢をはったりしない分、裏表はなくていいのですが、
    なんでもかんでも喋ってしまうのには、ちょっと閉口してしまいます。

    >ゲーム
    ダーツ、かな?豆でもぶつけるんでしょうかね、節分にw

    返信削除
  7. あいこさん

    >国同士の同盟
    そうですね、それは凄くいい例えですw 
    例えば経済的に、はたまた気候や習慣が隔たった国(人間)同士になると、お互い満足できる妥協点がなかなか見つからないんですよねぇ。

    >お墓の中まで
    あたしは日本にも埋めてもらいたいので、分骨希望です!
    (ってそういう話ではない)

    >白紙にした
    かっこいい!一度言ってみたかった台詞。
    あのときアレックスに「うん」と言っていなかったら、どんな別の人生だったんだろう、とケンカするたびに思います。
    一回そういう経験もしてみたかったでございますw
    え?そういう話でもない?

    返信削除
  8. nawoさん

    数々の結婚式の現場をご覧になっているnawoさんは、
    女性たちの怖さをよ〜〜くご存知でしょうね。
    いやいや、ほんと、両家、下手すると本気でモメそうですもんね、式の段取りとかを巡って・・・。

    >納得して聞く
    大人でいらっしゃる。
    私はその点、完全に修行がたりません。
    こんなあたしを許してくれているお姑さんに、感謝しなければ。

    返信削除
  9. FREUDEさん

    >かわいい
    今はとうが立ったフキノトウか、伸びすぎた筍みたいになってしまっているんですよw 
    煮ても焼いても食えぬとは、あたしのことです。
    かわいかったのは、大昔のお話でございますw

    >甘やかせる
    あたしも甘やかされているんで・・・へへへ。

    >一人が気楽
    それはモテるからこそ、の台詞w モテない人種(私)は、一人だと寂しいのですよ・・・

    返信削除
  10. fullpotさん

    えっ!? あんなに細やかな心遣い(筆遣い)のできるfullpotさんが、気を使うのが苦手ですって?反省すべき、ですって?

    それではfullpotさんより確実に100万倍ワガママ
    および身勝手な嫁のワタクシめが、逆に免罪符を得てしまったではないですか♪

    「お嫁さん」って、なかなかに辛い、妻の副業ですよねwww 
    しみじみ。

    返信削除
  11. オーストラリア人はめちゃ褒めちぎりますよ。身内の事は。というか、他人同士でも何かいい所を見つけては褒め合いますね。陰で悪口言ってんのかな〜。
    でもピッコラさんはもうすぐでお義母様とはしばしのお別れですね。お義姉さんも一緒にいるのはちょっとなかなか大変ですよね。

    返信削除
  12. Rumikoさん

    >褒め合う
    さすがオーストラリア人は社交上手ですね〜w 
    >陰で
    イギリスでは、陰でいうのも下品らしくて、ニガテな人とは自然に距離をおいてる人が多かった気がします。パーティーに誘わないとか。そうでなければOKの範囲だと思っていました。

    イタリアは、「喜怒哀楽を表に出す文化」なので、怒っても泣いても顰蹙を買わないんです。あたしとしては、人前で怒るのはちょっとどうかと思っていますが。

    返信削除