アレックス:今日はクリスマスのあとのお話だから、「イタリアのクリスマス そのご(5)」なんじゃないの?
ピッコラ:いつから日本語でだじゃれが言えるようになったのーーー!
\("0")/ナンテコッタ!!
レンズ豆 |
ピッコラ:イタリアでは大晦日は、友達と夜明かししたり、レストランで夜中まで踊ったりするパーティーが盛んです。
アレックス:旅行の好きなお国柄ですから、この機を逃さず、南国へ旅行に行ったりもします。
ピッコラ:「クリスマスは家族と、大晦日は友人(恋人)と」という有名なフレーズもあるくらいなので、仕事にかこつけて「愛人」と旅行にいく方も少なからずいます。
アレックス: お正月にちなんだ食べ物といえば、レンズ豆(レンティス・レンティッキエ)で、スープなどにして食べます。
ピッコラ:これを食べると翌年お金に困らない、といわれていますが、もちろん迷信です。
アレックス:あと、ザンポーネといって、豚の足を煮込んだものも食べますね。
これを食べると太る、といわれていますが、こちらは、迷信ではありません。
ザンポーネとレンズ豆 |
アレックス:大晦日は、街の広場でカウントダウンがあり、新年は花火大会で始まるところが多いです。
ピッコラ:ついでに、各家庭の庭からも花火が打ち上げられ、街の広場では暴動まがいの花火大会が行われます。
アレックス:熱狂に火がつく、とはまさにこのことです。
ピッコラ:大晦日の晩には、
壁にスプレーで落書きをしたり、
歴史保存地区の壁が火炎瓶で焼けこげたり、有名な彫刻の耳が引きちぎられたり、
調子に乗って世界遺産の噴水で泳ぐ連中が続出します。
アレックス:毎年思いますが、身内のことながら、穴があったら入りたい気持ちになります。
ピッコラ:一夜明けた元旦の街の広場は、破壊されつくした歴史遺産や、粉々になったビール瓶、タバコの吸い殻で埋まります。テレビでは、被害総額いくら、というニュースが必ず流れます。
アレックス:しかしお祝いはまだまだ、続きます。
イタリアには最後に、1月6日の「エピファニア」という日があるからです。
ピッコラ:イタリアの学校の新学期が始まるのは、最後のお祝いの終わる1月6日以降です。
アレックス:さて、エピファニアの日には、ベファーナがやってきます。
スカーフをかぶった魔女のようなおばあさんで、箒に乗って飛んで来て家々の煙突から入り、よい子にはお菓子(や、おもちゃ)を、わるい子には炭を届けていく、という伝説があるのです。
ピッコラ:どうも、これは、コカコーラがサンタクロースを発明する以前の本来の伝統だったと思われます。
アレックス:子供たちはそれまでずっと、よい子にしていなければならないので大変です。
ピッコラ:わるい子だったばかりに、隣の子がほんとうに炭の形の砂糖菓子をもらった事実もあるので、洒落になりません。
アレックス:大人は、そのよい子たちのために、さらなる出費があるのでもっと大変です。
(c) Meixue|写真素材 PIXTA
ピッコラ:悲しいことに、年末年始になると、お財布の中を一条の風が吹き抜けていくあたりは、日本とイタリアの共通点といえます。
アレックス:お正月が終わると、春先のカーニバルまで、イタリアのお祭りは小休止です。
ピッコラ:はい。というわけで、皆さんに、ロマンチックな日本のクリスマスと、美味しいお正月が訪れますよう、はるかイタリアより指をくわえつつ、お祈りしています。
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いつも楽しく拝見させてもらってます。
返信削除イタリアのお国柄が分かりやすく書かれていて
ますます興味が湧いてきましたよ!
でも大晦日って結構、過激なんですね~ 驚きました!
私は今まで海外旅行と言えば3度ともアメリカでして
他の国には行った事がないんです…
体調が良くなり、また旅行が出来るようになったら
今度は是非、イタリアに行ってみたいと思います。
まさしさん
返信削除こちらこそ。いつもご訪問&コメントをありがとうございます。
あら。あたし、アメリカ大好きですよw
テキサスしか知りませんが。
イタリアも旅行に来るにはいいところです。(うわ、イヤミw)
ぜひ一度いらっしゃいませ〜。
お体、お大事にしてくださいね!
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