5/18/2011

嫁姑戦争 〜嫁

前回「嫁姑戦争 〜姑」からの続き

一方、こっちはあたしに近い世代のお嫁さんたちの話。


嫁1「うちのお義母さん、子供をこうしろああしろ、これはダメ、あれならいいってとにかく口うるさくて!それも、迷信ばっかり。現代ではそんなことしないんです!って言うのにね」
嫁2「うちはね、『どうせあたしの言うことなんて当てになりませんからね』っていうのがふたこと目なの。ちょっと被害妄想なんじゃないかしら」
(あたし:テキトウに聞き流して、ハイハイ、って言っときゃいいのに)

嫁3「うちのババア(!)、毎日うちの彼に電話かけてくんの。それも、彼の携帯に何回も!今どこ?何してる?今日は何食べた?だって。

なんか恋人みたいでキモくない〜?でね、彼もひどくて
うちのママが、週末くらいは前菜、主菜、デザートを家で作って食べさせろって言ってたよ』って。信じられない。」
(あたし:それはお姑さんとご主人ばかりか「ババア」呼ばわりするあなた自身にも、問題があるのでは・・・)

写真素材 PIXTA
(c) 鮎太朗パパ写真素材 PIXTA

嫁4「自分たちは、自分の義理の親とほとんど絶縁しちゃってるくせに、あたしたちには要求が高すぎるのよね」

嫁5「そう。自分のできなかったことを、他人に強要するのってどうかと思う」

嫁6「近所で陰口叩いてたりしてさ、あたしが行くと近所中のオバちゃんから白い目で見られるのよね。気にしてないんだけど、それでも嫌よね」
(あたし:どこの国も、同じなんだ・・・・)

ところで、あたしと我が家の姑の関係は、そう悪くない。
強がりでも自慢でもなく、そうなのだ。というのも、当初から、
義理の両親とあたしは外国人同士なので、最初からお互いに「わかりあえない」という認識が確立していた。それが逆によかったようなのだ。

時々、「うむむ・・」ということがあっても、
相互に「ま、ね。見ないふり聞こえなかったふり。気にしないことにしよう」
というゆとりが生まれたようだ。(正直たまに衝突しそうにもなるが)
だから、1年半前に義父が亡くなって、「嫁姑間の緩衝剤」がなくなってしまってからも、予想以上にうまくいっている。
(ちなみに義父が義理の娘をかわいがる傾向があるというのも、万国共通のようだ。)

あと、あたしが運がよかった点は、嫁姑の間に立つアレックスが自分の立ち位置を理解していて、母と嫁、どちらの肩ももたないこと。その場では臨機応変に対応して聞き流すものの、どちらの小言も相手側には一切言わない。
だから私は「アレックスは一応あたし側だ」と考え、義母は「私の息子は私の味方」だと思っている。
http://www.chrishorner.net/2010/08/16/70-years-ago-this-week-the-battle-of-britain/
これが嫁姑戦争の狼煙(のろし)を対岸に遠ざける、英仏海峡の役割を果たしているのではないかと思っている。


しかし、あたしとはまあまあうまくやっているうちの義母と、アレックスの弟の奥さんとの関係は決して良いとは言えない。
はっきり言って、お互い敵視しあっている。
写真素材 PIXTA
(c) kiyo写真素材 PIXTA

義母が最初から結婚に反対していたせいもあるのだが、とにかく嫁に対する採点が辛く、何をやっても満足しない。
嫁の言うこと、ちょっとした正当なお願い(濡れたベランダで子供をだっこしないで、甘いものは控えて、など)にも耳を傾けない。孫の機嫌をとるために、逆のことをやる。
「ママはいつも怒って怖いわねぇ〜」と孫を洗脳しようとしている。

義妹のほうも対抗して、あらゆる言い訳でもって義母の家には近寄らない。子供を連れてくるのも息子だけだ。
そのくせ義母に利用価値のあるときは(例えばベビーシッターがいるとき)連絡してくる。
いらないプレゼントは突き返す(!)くせに、お小遣いを子供にせびらせる。

普段から義母のことをよく言っていないせいで、
子供たちも幼児のころから義母を煙たがる始末なのだ。


そんなわけで、傍目にみて、関係が今後改善するとは思えないのだが、家族となってしまったからには今後も縁を切ることはできないのだ・・・ああ恐ろしや、結婚生活。

ディンドン、ディンドン♪のウエディングベルの後に、こんな罠があったとは。

はてさて、解決のめどの立たない嫁姑問題と、その間に立つ気の毒な夫。
そんなの自分のうちだけかと思いきや、
実は世界のあらゆるところで、嫁と姑、女同士の戦いは今日も勃発しているのだ・・・



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12 件のコメント:

  1. 新婚の、あのロイヤルカップルはどうなるんでしょうね……。あ、他人のことを心配している場合じゃなかった~。アレックスさんは理想のだんなさんですね。うらやましい! 

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  2. 姑と私は次元が違い過ぎて、私の方からはまったく悪口はありません。言う方も言われる方も良くないと思います。
    旦那と夫婦喧嘩して、母もそばにいないし悲しくて姑に泣きつきたい時があっても、姑の普段の言葉とか行動を見ていたら、とてもじゃないけど恥ずかしくてできません。私の修行が足らんなと思うだけです。はっきり言って、嫁姑の不仲は間にいる夫が一番つらいんですよね。

    ピッコラさんの姑さんも、きっと外国から来た嫁だから大事にしてあげなければと思ってくださってるのではないでしょうか。

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  3. fullpotさん

    ひとごとながら、ロイヤルカップルの格差婚は先行きを心配してしまいますねw がんばってほしいです。

    アレックスの家族はですね、未婚の叔母と40年近く同居しているんです。未婚かつ今では殆ど盲目/足が不自由/痴呆ぎみ(!)です。

    そんなわけで、アレックスは父母と叔母の間をうまく泳ぎきる技を身につけたようでして。亡き義父のバランス感覚も相当でしたが。

    理想の旦那かどうかは、メタボ気味のお腹が引っ込んでからコメントしましょうかねwww 

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  4. Rumikoさん

    そのように尊敬できる義母に巡り会うなんて、幸運なことです!
    お義母さまに拍手!

    >言う方も言われるほうも良くない
    ですね!
    世の中、悪口言ってその場だけでもスッキリしたいという人が多いんですけど。
    でも、悪口って、その場だけじゃすまないことの方が多いんですよね。あたしは他人の悪口を軽々しく言う人は、あたしのことも他人に言っていると予想してしまいますもん。

    >うちのお姑さん
    上にも書きましたけど姉の面倒を見続けている奇特な方です。ちょっと真似できないです。ハイ。

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  5. まさに戦争。。

    というかところどころに差し込まれております画像が、これまたツボを付いてきますねえwww

    夫婦喧嘩は犬も食わぬ。といか言いますけど。

    それは嫁姑でも同じなのかと。

    にしてもアレックスの立ち居地の絶妙さには「ナイス!」と拍手を贈りたいです。はい。


    ってかこれって、実は子どもと母親の喧嘩の時とかもそうなんですよね。

    本当は喧嘩できるほど仲が良いのに。とは一言で済まされない、マリアナ海溝よりも深い何かがそこにはあると思うのです。


    どちらかの味方についた瞬間、自分もその深い海溝の底へ・・

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  6. nawoさん

    >子供と母親の喧嘩と夫の立ち位置

    なるほどなるほど〜!!!
    これは「100へぇ〜〜」です。
    nawoさん、それはまったくその通りでしょう。
    子供いないですが、想像できそうな気がします。これは勉強になりました。
    アレックスにもnawoさんを師匠とあおぐように申し付けておきますwww

    >画像
    借り物ばっかりなんですけどねw えへへ。
    最近はこうしてブログに無料で貸していただけるので、助かりますw

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  7. >最初からお互いに「わかりあえない」という認識が確立していた。
    なんか受けました(笑)。でもそういう割り切りも大事でしょうね。

    よく思うのですが、ピッコラさんもRumikoさんも言葉も文化も違う海外の方と結婚して、外国で生活されてますが、それってすごい決断だよな〜と思います。
    その上嫁姑問題などが発生したら、精神的にかなりの負担になるのでは。ブログを見てると、ピッコラさんは素敵な人だな〜と思いますが、旦那さんのアレックスさんも、とてもナイスな方だと感じます。どちらの味方もせず、上手くバランスをとってくれているみたいですし。さすが、ピッコラさんのハートを射止めた方ですね〜。

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  8. コウスケさん

    >わかりあえない
    あはは!でもそうなんです。
    ほら最初は言葉もまったくわからなかったわけですし、どこの馬の骨とも・・ってヤツだったと思いますよ。
    家の父も大反対しました。親族会議がありましたもんw

    >国際結婚
    恋は盲目www 何も考えてなかっただけです。
    結果的にあたしにはいろいろと肥やしになることが多かったですが。

    それから、このブログのテーマなんですけど、基本、どこの国の人間も表現は違っても感じていることは同じだと思うんです。

    自分と波長の似た人(やっぱり魅力的だと感じる)は、日本以外にもいるようで、めったに出会えませんが、出会えると感動します。
    それで恋に落ちちゃった?

    >アレックス
    私にもアレックスにも、過ぎたお言葉、痛み入りますw
    精進致しますですwww

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  9. 嫁姑問題でいつも感じるのは、夫の行動です
    アレックスさんのように、しっかりしてくだされば
    衝突はかなり避けられるような気がします

    すぐ逃げる姿を、よくお聞きしますが
    それでうまくいく方がおかしいように思います

    結婚生活時代、義父母が私に敬意を払ってくださっていたので
    今思えばありがたい話でした

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  10. あいこ24/5/11

    日本からしたら、日本での「嫁」は生まれた自分を捨て、新しい家風・法則・味に染まることなのだと思っていたのですが(それがいやなら婿を)、今の日本ではあまりそういうことを考えずにお嫁に行っている人が多いです・・・。
    そういう時代なのでしょうねぇ。

    自分の旦那や恋人ですら理解できないところもあるのだから、ましてやその親なんて。。
    全く別次元ですよね^^
    わかりあえなくて仕方ないものに、めくじらたてててもしょうがないのかも??

    とはいっても、姑さんからしたら
    大事な息子をとられた悔しさがあるだろうし
    娘を嫁に出した父親からしたら
    大事な娘をとられた悔しさもあるとおもうなぁ(笑)
    私に息子がいたら・・・。

    彼女にちょーっといじわるしてみたいかも(笑)
    そんなもんかも?笑
    憎いんじゃなくて、ちょっと寂しいのかなー。

    私も、10歳年下の妹が、平和に若さを謳歌しているのをみると、私のその頃は(私は10代から家を出てたため)もっと苦労してた・・・。となんともいえない悔しさ、うらやましさを感じたときもありましたもの~。

    憎いわけじゃないけど、うらやましいなっていう・・・これがオバサン化現象なのでしょうね(笑 ヤバイ!!

    そして、アレックスさん、できた旦那さまです!それが一番なんですよ~。

    でも、子供のことには、きちんと味方でいてくれる。これは理想の旦那さまです♪

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  11. FREUDEさん

    義父母に尊敬されるなんて、さすがというか、予想通りというか・・・・

    嫁姑問題から逃げても解決にならないですけど、
    年に数回しか会わない相手なら、その場だけ取り繕いたくなるのが誰でも共通の考えでしょうね。

    大昔から、人間はこうして来て、これからもなくなることのない問題でしょうね・・・。

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  12. あいこさん

    自分のやりかたをどこまで通すか、どこまで自分を曲げられるか。アイデンティティ同士のぶつかりあいなんですよね、嫁姑問題。

    うまい対処法がきっとあるんでしょうね。
    あたしもこれからも、勉強していかなければ。

    >いじわるしてみたいかも
    正直、あたしもそうかもしれません。
    男の子を持つ母親はとくにその傾向が強いでしょうね。

    イタリアのお母さんたちは、息子をほんとうに恋人のように扱うので、なおのことだと思います。
    最初に彼女をつれてきたときに意地悪しちゃうというのもよくききます・・・すえおそろしや....

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