それも1本2本ではなく、空に格子を描いたものや、放射状になったものまで、それこそ数時間も消えずに残っている飛行機雲を何度も見た。
始めは目新しくて、子供のように飽きずに空を見上げたものだ。
どうやらイギリス上空は飛行機雲のできやすい大気状態にあるらしい、ということだけは私にも想像がついた。
調べてみると、飛行機雲というのは、航空機のジェット排気中の水分が、外気(−40℃程度)によって急激に冷やされることでできる。
つまり雪の結晶が線状の雲のようになって見える現象だ。
もちろんミクロの氷塊が太陽熱で昇華すると消えてなくなるのだが、イギリス上空は、雲ひとつない青空が広がっているような日中でも気温が上がらない。
ゆえに、飛行機雲が消えずに残るというわけだ。
つまり雪の結晶が線状の雲のようになって見える現象だ。
もちろんミクロの氷塊が太陽熱で昇華すると消えてなくなるのだが、イギリス上空は、雲ひとつない青空が広がっているような日中でも気温が上がらない。
ゆえに、飛行機雲が消えずに残るというわけだ。
かつて何度もヨーロッパ大陸とイギリスを往復して飛行機に乗っているうち、忘れられない光景をみた。
飛行機雲を引いた航空機同士が交差するところを目撃したのだ。
通常ならば、航行中の飛行機の窓ごしに、乗客が飛行中の他機に気づくことはあまりない。
上空を高速飛行中の航空機は、安全な距離
(水平方向50km以上、垂直方向1km程度)を保って航行しているせい、つまり、遠くを飛んでいるからだ。
上空を高速飛行中の航空機は、安全な距離
(水平方向50km以上、垂直方向1km程度)を保って航行しているせい、つまり、遠くを飛んでいるからだ。
しかしその時、右の窓側の座席からは、青い空に長々とした飛行機雲が見えていた。
その雲が、いままさに飛行しているジェット機のものだとわかったのは、
雲がだんだん長くなってくるから、だった。
その雲は2本あった。
雲を引いた2機のうち、 北上する私たちとは反対方向へ、つまり南下していて、もう1機は西へ向かっていた。おそらく隣のアイルランドだろう。
(c) 小梅ちゃん|写真素材 PIXTA |
双方が私たちより上空を飛んでいた。
水色の空に引かれた長い白い雲の先端に、キラリと光る機体が見えた。雲をぞくぞくとはきだしながら、2機はどんどん近づいて行った。
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飛行機雲、雪の結晶なんですね。知りませんでした。
返信削除格子や放射状、見てみたいものです。
桃源児さん
返信削除むかし撮った雲の写真があったはずなんですけど、
その後の引っ越しでどこへ行ったやら・・・。
お見せできればよかったんですけどね。
内緒ですが、放射状のは、パイロットが遊び半分でやっている(偶然にしては出来過ぎですもんね)らしいですよw