9/02/2011

テキサスとスプリンクラー

おもしろい記事を書くまとまった時間がなかなか取れないので、今日は近況をお届けします。

みなさんお元気でいらっしゃいますか?

イタリアからテキサスにやってきてから、早くも2週間が経ちました。 明日はようやくホテルを引き払って、お家(アパートですけど)に引越します。

この間、いろいろと小さなトラブルがあって、明日引越すお家には、テレビは届いていないわ、インターネットはつながっていないわ、 家具と言えばキッチンと洗濯機とベッドだけ・・・! という、惨憺たる有様ですが、まあ、とにかく(期日になったので 笑)引越すことになりました。

なんとかサバイバルで切り抜けようと思います。

元気だし、ちっともめげていないので、大丈夫です。


これに輪をかけて驚くことに、ついに妊娠8ヶ月目にはいろうかというワタクシ、アメリカの「保険」に加入できていません!

というのも、アレックスの会社がもたもたしているせい・・・。

あたし、7月からに病院かかっていないんですけど。。。赤ちゃん大丈夫なんでしょうか・・・!?

まあ、もぞもぞ元気に動いているので、無事なんだと思いますが。笑


日本じゃそろそろ、妊娠最終3ヶ月ということで、2週に一回の検診になるくらいの時期なんですけど、 じつに2ヶ月も病院にかかっていないあたし・・・。わははw


この調子では、きっと図太い子が生まれてくることでしょうwww

さてさて、 今年のテキサスは、史上2番目というくらい、暑い日々が続いているそうです。


気温100度(アメリカは、華氏で計算するんですよね・・・計算がめんどくさいったら! 104度=40℃です。)を越える日がすでに60日を越えているとか。

雨が降らなすぎるので、池は干上がり、電気の消費量は限界に達しようかという勢いだそうです。


とにかく、暑い!

テキサスでは、日中の最高気温をマークするのが、大体午後4時くらいなんだそうです。 会社を終えてアレックスが帰ってくるのが、大体5時半前くらいなので(出勤が早いから帰りも早い!)、その時間帯からあれこれ買い物に出かけると、 まあ、暑い盛りに外にいることになるわけです。


そんなに暑いので、お店やなんかは、冷房を寒いほどかけていまして、お腹が冷えるのでハラマキ(爆笑)がいるくらいなわけです。

そこから外に一歩出ますと、灼熱の40℃が待っている・・・!

日本なら、風がそよ〜と吹けば涼しいもんですが、これだけ気温が高いと、吹いてくる風も熱風。

ドライヤーの風を全身に浴びているような、熱々のオーブンを開けて、熱気を感じるような、そんな肌感覚です。


こんな毎日の、あたしの唯一の癒しの時間が、朝。

昼間より格段に涼しいですし、なんていっても、水の音が聞こえる♫

ホテルの部屋の窓の外にある芝生に、毎朝スプリンクラーで水まきがされているんですけど、その音なんです。

シャワシャワシャワ〜〜〜。

4〜5年前にテキサスに住んでいた時に、「雨」を題材にした絵を買ったことがあるんですが、スプリンクラーの音を聞いて、その時の心境をまざまざと思い出しました。


・・・というわけで。

ひとまず、元気でやっています、というご報告と、雨と保険を待っている、テキサスのピッコラでした。


お詫び;最近、頂いたコメントにお返事ができないていてすみません!

8/16/2011

共和国あらためステイト

更新ができぬまま、いよいよ引越しの日を迎えてしまいました。 すみません。

荷造りが追いつかなくて、引越し前日の今日もまだ、箱をつくっています(汗)。

みなさま、お盆休み、どうおすごしですか?

ご存知のかたもおいでになりますが、 明日8月17日から、「あおぞら共和国」をお引越しして、「あおぞらステイト テキサス」にして、アメリカはテキサス、ダラスの近くからお送りしようと思います。

ブログのアドレスはそのままですw

引越し直後はホテル住まいの身、ネットが通常通り開通するまで、少々時間がかかるかもしれませんので、そのあたりは温かい目でみてやってくださいまし。

おうちが見つかり次第、また落ち着いてブログが更新できると思います。
ま、以前にもちらりと住んでいたところなので、落ち着くのは早いと思います。

体調も万全だし、元気にお引越しできるはず。なんと猫も一緒につれてwww


それでは、いってきまぁ〜す!

8/11/2011

金魚の旅 フランス編

 これまでのきんぎょ騒動は・・・
でお送りしています。


フランスの食事はおいしい。安ホテルの朝食まで、おいしい。
Photo by Lesley Winograd
あたしたちの定宿、ペットも泊まれる某ホテル(*)の朝食のクレープは絶品だ。
オレンジの花の香りのする蜂蜜をとろりとかけて食べる。
オレンジジュースはその場でオレンジをまるごと絞って作る。

「ああ、コーヒーが美味しい」と思ったとき、あたしたちはイギリスの地にいないことを実感するのはご愛嬌。

テーブルを見渡すと、宿泊客の大半はイギリス人だ。皆、フランスに「ちょっと」旅行に来ている。南イングランドからはそのくらいの気軽な距離なのだ。


腹ごしらえをして、荷物をまとめると、すぐ出発だ。 朝8時半。
カーナビが出した、イタリアのアレックスの実家に到着する予定時刻は、午後7時。休憩やお昼を考えると、それより2時間ほど余計にかかる計算だ。13時間以上の旅になる。

アレックスが走り出す。CDはまだかけない。窓をあけて、ちょっと空気を入れる。

Photo by Lara Connolly
フランスの高速道路の制限速度は、お天気によって違う。晴れの日は130km、雨の日は110km。 周りはたいてい135kmほどで走行している。

あたしたちは、ノルマンディー地方を南下してパリ方面に向かう道をゆくが、もちろんパリ市内には入らない。

Photo by
Roger Coenders
一度、あたしが運転していたとき、カーナビに従ってインターチェンジに入ったはずが、まちがって高速を降りてしまい、降りたところがパリ市街地だったことがある。
photo by
khyacinthus

赤信号で止まると、何とか寺院や美術館まで徒歩数分、カフェやブラッセリーや、地図を手にした観光客の波のど真ん中にいた。

右折しようにも左に入ろうにも、両側から好き勝手に割込んでくる車の列に翻弄され身動きがとれない。 クラクションを前後左右から鳴らされて完全にパニックになった。



アレックスに運転を交代してもらって、ようようパリを抜け出したとき、後ろの窓から茶色のエッフェル塔が見えていた・・・。


風車。「お化けみたいでこわい」アレックス
photo by
Ian

フランスの高速道路はヨーロッパでも飛び抜けて優秀だ。

きちんと舗装され整備が行き届き、運転していて気持ちがいい。 幅の広い2車線道路は、はるか彼方までつづく小麦畑や、牧草地帯、風力発電の風車の間を縫って走る。

どこまでもただひたすらに走る。








この牛のミルクを絞るとカマンベールチーズがきっとできるだろう、と思わせる、まさにカマンベール色の(そしてうっすらと白い毛まで生えた)牛がのんびり歩く。

じつは雌牛にも角がある Photo by
peterk
パリの近くはもうワインの産地だ。シャンパーニュ地方、ブルゴーニュ地方という看板を横目で見ながら、時速130kmで車は走る。

CDをかけて一緒に口ずさむ。飽きるとラジオをつけてみる。もちろんフランス語だ、何を言っているやらわからない。でも歌は聴いていて心地よい。

ガソリンを入れるために、ガソリンスタンドに入る。料金はガソリンスタンド内のレジで払う。最初はドキドキするが、フランス語で数字と挨拶が言えれば問題ない。


時計を見ればそろそろお昼だ。あたしたちは、つぎの休憩地でお昼を食べることにして、車をもう少し走らせる。

(*)カレー Calaisのユーロトンネル近くでペット宿泊可なのはIBIS Hotelです。安いし綺麗だしおすすめw 

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7/31/2011

金魚の旅 海を渡る編 

 これまでのきんぎょ騒動は・・・
でお送りしています。

ドーバーの白い崖 Photo BBC news
イギリスとフランスの国境にあるドーバー海峡は、白い石灰石の絶壁が岸辺にそそり立つ厳めしい外見の土地である。ここの人たちは気が荒いというので国内でも有名で、それもそのはず、常に風が吹き荒れ天気も悪い、なんとも暗澹たる気分にさせられる地域なのだ。



ちなみに対岸のフランス領カレーも、白い絶壁がないだけで風と空の色 (と人)はドーバーと同じである(笑)。

あたしたちの出国審査が済んだのは7時10分過ぎ、おまけでチェックインさせてもらったようだ。

プラットフォームを走る photo sitelink

自動車は駅のプラットフォームを走ってその列車の内部に貨物として直接入り込む。

すると列車が対岸のフランスまで送り届けてくれる。

所要時間は35分、フランスとは1時間時差があるため、午後7時半に出発すると、到着するのは1時間35分後の午後8時5分、となる。

うちの車が列車に入り込むと、真後ろで列車の扉が閉まった。

列車の中では、自動車のエンジンを切り、束の間の休息をとる。あたしたちは、車外に出て、足を伸ばす。

金魚は水の中でおとなしくしていた。

金魚も車酔いをするという話だが、酔ったところであたしにわかるわけがない。

列車の中 Photo Sue&Paul's Web Page
これから金魚は海を渡ることになるのだが、そんな重大性は金魚どもにわかるはずもない。

「金魚なんかのために往復したの?」と驚く友人の顔がちらりとよぎった。


数分のち、列車が静かに発車した。アナウンスは英・仏2カ国語。

数キロ地上を走った後、列車はちょうど地下鉄が地下に潜るときのようにして、ドーバー海峡の海底に沈んで行く。

鼓膜がポン、と反応する。

Photo Hot News Aroud The World
列車には何もない。トイレしかない。

歩いたり、カフェで休憩したいなら、フェリーの方がずっといい。

しかし、あたしたちは今日は一刻も早くフランスに着きたいのだ。明日も長距離ドライブが待っている。

列車の小さな窓の外には、トンネル内側部にプレート状につけられたライトの断続的な光が閃く。
30分はすぐに過ぎ、列車がカレーに到着する。


前の車から順々に列車からプラットフォームに出てゆき、無人の入国審査ゲートを抜けると、車は右側通行に変わる。

標識でも「右側を通行」と書いてある。

緊張しそうになるが、逆方向の車線とは中央分離帯で仕切られているので、実はさほど実感はない。追越し車線が逆になる程度だ。

高速をおりて最初に右・左折するときに、左車線にうっかり入らなければ、大丈夫。前に車がいれば、ついていくだけなので心配することはない。

すぐに近場のホテルにチェックインする。このホテルはペットも泊まれるので、猫づれのとき以来定宿にしている。
カレー市 Photo hotels n hotels calais

チェックインがすむと、また車を出して、カレーの市街地にある小さなブラッセリー(これもすでにおなじみの店だ)に入る。


スライスして食べるサラミ photo stockfood
フルボトルの赤ワインと水とパンに続いて、10cmほどの長さのサラミとナイフがまな板に載って運ばれてくる。


サラミをスライスして皮を剥き、フランス産のワインを飲むと「ああ、ようやくフランスまで来たんだ」という実感がわくのも、毎回のことだ。

あたしたちは、イギリス本島を完全に後にして、大陸に入ったのだ。

ホテルのベッドに入ると、ワインも手伝ったのか、長時間のドライブで神経が逆立っていたにもかかわらず、夢もみない眠りが襲ってきた。




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