以降、聖骸布は、当時サヴォイ公国の首都で宮殿のあったシャンベリー(フランスとスイスの国境近く)にて保管されていた。
ところが、1532年12月4日未明、聖骸布が安置された礼拝堂を焼く火事が発生する。
この火事によって、銀の櫃の中で折りたたまれていた布が、熱によって四隅を消失してしまう。
その後、聖骸布を所有する最後の王家としてサヴォイ家は発展をつづける。
1861年、イタリアが統一した際、サヴォイ家当主ヴィットリオ・エマヌエレ2世がトリノを首都としたイタリア王として即位する。
1946年の第2次世界大戦終結に伴い、イタリアの王制は廃止され共和国制となり、同時に最初で最後の統一イタリア王国の同王、王家一族は国外追放となる。
聖骸布は、1983年、サヴォイ家当主ヴィットリオ・エマヌエレ2世の死去と、その遺言によって、ローマ法王に所有権が引き渡された。
故人の希望通り、聖骸布はトリノに留まることとなり、現在はトリノ大司教の管理下に置かれている。
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