2/04/2010

ゆうべの夢でミリオネア?



義理の母が「今朝の夢に、昔に亡くなった兄がでてきたのよ」といいだした。
聞くと、お兄さんが、湖のほとりに立っていて、「79」と言うのだという。  



「兄が亡くなったのは、1979年の秋だったのよ。もうずいぶん経つのね。」
しみじみと言う義母。
 「ああ、だから、『79』って言ってたんですね、お兄さん。」とようやくわかった(と思った)私。


「夢ではね、雪が降ってるのよ。私は赤い手袋をしてるの・・・。」
お兄さん、思い出してほしくて出てきたんでしょうね、と頷く私の横で、母は表紙がすり切れた古い小さな本を開いた。





「それ、なんですか?」ときくと、「夢占いの本よ」と言う。

続いて母は「湖」「雪」「手袋」「赤い」などのキーワードを夢占いの本で調べて読み上げる。


「湖は、あなたの過去の出来事をあらわしています」

「手袋。落とし物に注意。手袋の色の項も参照」

ほほーう、夢占いねえ、やっぱりヨーロッパは占いの本場なのだわ、と思っていると、母は、スーパーの広告の隅を破って数字を書きつけはじめた。



31、45、49、67、79とある。

「何の数字です?」と私が訊ねると、

「夢のキーワードが載ってるページを書いてるの。『手袋』は31ページにあったでしょ。79は兄がお告げをくれたし。」という。
「何に使うんです?」ときくと、「もちろん宝くじを買うのよ!」。




なんと、母は夢のお告げと数字とを関連づけて、宝くじ(ナンバーズ)を買っているのだという。
「昔ね、聖母マリアが百合をもって家の庭に入ってきた夢をみたの。それで、今みたいにして宝くじを買ったら、当たってたのよ!

さも当然のことのように自慢する母をみて、私は言葉を失った。



そんな、ばち当たりなこと(?)していいんだろうか。大体、聖母マリアだとどうしてわかったのだろう?「こんにちは、わたしは聖母マリアです」とマリア様が仰ったのかもしれない。




だが驚いたことに、こうして夢をお金に換えてやろうとするイタリア人は、うちの義理の母(含め、家族)だけではなかった・・・

今日コーヒーを飲みにやってきた、母の友・マルセンゴ夫人は、「夢にでてきた叔父さんの誕生日を選んだら、先々週の宝くじで100ユーロあたった」というではないか。

夢のどの辺がどうやって、宝くじに反映されているのか、

イタリア人でない私にはわからないが、どうやらここイタリアでは、夢と宝くじは切っても切り離せない関係にあるようなのだ。
 



マルセンゴ夫人が




「この番号を買おう、と思って買い忘れた時に限って、その番号が当選するのよね。で、買ったときは外れるの」

大きく頷く、うちの母だった。

*今週のイタリアの宝くじは、一等の当選金額が、135,500,000ユーロなんです。
あたしも、いい夢、見よう・・・・!!!!
 

2 件のコメント:

  1. その後、いかがでした??
    あたってました??

    夢・・・意外とあなどれないんですよね~。

    私も、以前1本勝負にかけた大学1校が補欠で
    他を考えていなかったのもあり燃え尽きていた夜
    とある学部にいる夢をみたんです。
    それまでの人生で一度も興味を持たなかった学部で、
    そこで作業をしている私の夢をみて・・・
    朝、急いでPCで調べると、それまでなんで気づかなかったのかと思うくらい、トントンと検索にヒットし
    しかも願書締め切りまで5日。試験日は10日後。
    急いで取り寄せ送り、なんとまぁ、合格したんです。

    あの時の自分の直感に信じてよかったと
    運命を感じました(笑)

    昔も、亡くなった父方の祖父が
    3年後に夢にでてきて、夢の中で父の大学時代の秘密を教えてくれました。笑

    生前は祖父と私はあまり関わりがなかったのですが
    後日その秘密を父に言うと、母にも言ってなかったらしく驚いてました~。。

    夢あなどれないですよね~>v<

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  2. あいこさん

    いえいえ、全然当たっていませんでした!

    あいこさんは、繊細な感覚をお持ちのようですね。お父様の秘密を夢で知るなんて、とても不思議ですね。おじいさまに教えていただくなんて、さらにミステリアス・・・。

    夢って確かに、普段できないことを楽々こなしていたり、
    忘れてしまったことを覚えていたりと、暗示的な要素がたくさんあるんですよね。
    それをうまく生かすも、無視してしまうのも、本人次第。

    あいこさんのように、人生の岐路に生かすことができたらなあ。
    宝くじ、買うか・・・!

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