2/09/2010

バスに乗る その2

イタリアでバスにはじめて一人で乗ったあたし。こちらが前回>>
近所のおしゃべりおばちゃんがたまたま同じバスに乗って・・・

「バスはね、後ろの方がすいてていいのよ。ほらここ、座りなさいよ。」
と、隣を勧められるが、

「ああどうもすみません〜
でも、あたし、こっちに座りますから。ほら。あいてるし。
おばさまも、隣に荷物おけるから・・・ね」

「それにしても一人で偉いわね。イタリア語習いに行くの?それってどんなお友達・・・?」
とにかく、質問が雷雨のようにふってくる・・・

席につくとすぐ、あたしはメールを始めた。
「あら、携帯メッセージしてるの?誰に?ああ、お母様?
そうよねえ、心配よねえ。
お友達にも知らせるの?バス停まで迎えにきてもらうんでしょ?」

おばちゃん、一瞬も口を閉じてくれない。

そこに、「切符拝見〜」といって、普段は絶対にいない、切符ぬきうち検査の係員が来た・・・。

うちの市内の公共交通機関では、切符をあらかじめ買ってバス/市内電車に乗り込み、乗車した車内で時刻印刷マシーンに切符を通して、乗車場所や時間を証明にする仕組みになっている。
検査員がたまに抜き打ちチェックをしにバスに乗ってきて、 切符をもっているか調べる。
「切符拝見します〜」

「はい、これ。」
と、自信満々に検査員に切符を差し出すまで、あたしは、
自分が時刻印刷マシーンに、切符を通していないことに気づかなかった。

「・・・・時刻スタンプは?」
「・・・あ・・・・!」

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