「バスにはスリがいるから危ないんだよ!」
「どこの停留所か見知ってないと、間違えずに降りられないんだから!」と、
イタリアでは一人でバス/市内電車に乗せてもらったことのない箱入り娘の私が、
みんなを押しとどめて、一人で友達の家に行った。
心配したアレックスからは、「乗ったとき、降りるときにメールするように」と指示され、義理のおかあさんも、わざわざバス停まで見送りに来てくれる始末。
子供じゃないのに・・・
さて、近くのバス停に着くと、そこには運良く(悪く?)近所でいちばんおせっかいなオバさんがいた。
「あらーー!どこでまで行くの?
どこで降りるの?
ああそこ知ってるわ。教会の目の前よ。
何しに行くの?
一人で行くの?
いいわよ、途中だし、いっしょに行きましょう。
降りるバス停も教えてあげるわ。」
オバさん、おしゃべりが止まらない。
(ただでさえ、緊張気味なのに、この弾丸トークに意識を集中するなんて不可能だろう・・・。)
降りるべきバス停を見逃しはしないか、スリにあわないかと、不安がつのった。
バスが8分遅れで到着し、
お母さんに見送られ、
オバさんのおしゃべりにいいかげんに相づちをうちながら、バスに乗り込んだ。
オバさんは相変わらずしゃべりながら、ずんずん後ろに進んで行く・・・
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