9/10/2010

ジェラートの旅 Campania,Lazio&Toscana

ジェラートめぐりイタリアの旅


カンパーニャ州
ジェラテリア・ディ・マッテオはサレルノ郊外トルキアラの、とある広場に面した店だ。
店主のディ・ヴェルメ氏は、ジェラート作りの技を創始者の祖父と父から受継いだ。
まず、原産地を限定してつくられる数々のチョコレート味(キューバ産、マダガスカル産、サン・トメ[1]産)は外せないお味。
またリコッタチーズ をメインにした各フレーバー、フレッシュフルーツのシャーベットがなんとも美味。

[Website : unknown]

ヴィーコ・エクエンセにあるラ・クレメリア・ガブリエレ(ディ・フラテッリ・クォーノ)は真面目一筋だ。ここではミルクが完全に主役。乳製品やチーズ、カンパーニャ伝統のスィーツも販売しているが、なんといってもジェラートが最高だ。
ソフトなブリオッシュ(菓子パン)にはさんでいただく。
ソレントの香り高い実をふんだんに使用したここのレモンはひとまず食べてみなくては。

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ラツィオ州


アルベルト・マナッセイの名と彼のジェラテリア・デイ・グラッキはローマの超有名店だ。装飾のない店舗には彼の哲学がうかがえる、つまり、外見より実質本意である、と。
ゆえに、変わったメニューも仰々しい材料もない。
ここのフルーツのジェラートは、本物の色と香りがする。プラムやイチジクのようなシーズンものがそうだ。ここのピスタチオは桁外れのおいしさ。ダークチョコレート、ミルクなし
のヘルシージェラート、また、「ノン・プラス・ウルトラ」はフォンダンテ 好きに。
[Website : unknown]

トスカーナ州


バディアーニ(サイト)
フィレンツェ市内、スタジアムの近くにあるジェラテリア・バディアーニは、1930年代からの歴史を持つ。経営者は1993年に変わったが、レシピはそのまま、(もちろん例の、貴重かつ秘密のカスタードクリームと生クリームベースの)“ブォンタレンティ”も昔と同じだ。これは「ドルチ・ギアッチャーティ(氷菓子)」へのオマージュとして70年代につくられたという曰くつきだ。



カッシア・ヴェトゥス (サイト)
アレティーノにあるジェラテリア・カッシア・ヴェトゥスでは、伝統とイタリア風の2語にこだわることを信条とする。
選びぬかれた材料は、無農薬のものも多く、地元産のミルク、鮮度の高いフルーツ、サトウキビの砂糖かはちみつ、さらになんどプレシディ・スローフード[2]認定を受けた食材も使われているから、その希少価値に驚きだ。


◇この記事はCORRIERE DELLA SERA Viaggi   "Classici o stravaganti, in viaggio per l'Italia per gustare i migliori gelati" をPiccolaが翻訳したものです。
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[1] サン・トメ アフリカの島嶼国、サントメ・プリンシペ共和国。(ウィキペディア参照)

[2] プレシディ・スローフード まず、スローフードとはその土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動、または、その食品自体を指すことば。 スローフード運動の主なる目標の中に、生物多様性の保護がある。「絶滅の危機に瀕してい る動植物、農産物の保護」という概念のもと、「味覚の方舟(アルカ)」と「プレジディオ(防衛)」計画によって具体化される。つまりプレシディとはスローフード認定をうけた、希少な保護されるべき食材のこと。

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