9/10/2010

ジェラートの旅 Piemonte&Lombardia

ジェラートめぐりイタリアの旅


この店(店名は最後に明かす)では、収穫期に季節のものを提供する。つまりピーチのジェラートは夏だけ、イチゴは春限定という具合。イチゴの成熟期に応じてイタリア中を(シチリアからトレンティーノまで)追いかけなければ、この店ソバン(トスカーナのヴァレンツァとピエモンテのアレッサンドリアに店舗)のようにはハイ・シーズンを延長することはできない。
ソバン (サイト)

サン・ぺ (サイト)
アグリジェラテリア・サン・ぺでは、職人哲学をとことん追求している。ピエモンテ州の田舎、トリノ市から30km離れた町ポイリーノにある直営酪農場では、ミルクは「海抜ゼロ地点」。飼育している牛から搾乳したものをすぐに使用している。卵と砂糖はクリームの味のベースをなし、そこに生クリームを加えると拍手喝采のフィオル・ディ・ラテになる。また、ヘーゼルナッツ(有名なランゲ地方はすぐそこだ)、経営している果実園からのフルーツも忘れずに。 


ショコラ (サイト)
一風変わったコンセプトの例をもってしてもミラノにあるショコラは伝統的ジェラテリアの畑に植わっている。 なにしろこの店のチョコレートほどクラシックなものはなかろう?ただのチョコレートに満足せず、そこから多種多様なフレーバーを生み出してきただけだ。
ホワイトチョコレート、ミルクチョコ、95%フォンダンテ・チョコレート、ジャンドゥーヤ、オレンジ、ラム酒、シナモン、ショウガ、トウガラシ、アマレット[1]、アマレーナ[2]。これらのうち7種類がローテーションで店頭に並ぶ。原料となるチョコレートは、アフリカ各国や南アメリカ産の際立った香りのものをブレンドして使用。 
チョコレートのバリエーションのほか、クリーム(ヌテッラとはちみつ入り生クリーム、ごま付き)もいいし、フルーツではマンゴーとレモンのバジル風味もある。


混ざりけのないピュア・クラシックが食べたい?ミラノ中央駅の壁際にたつキオスク、サルトーリはどうだろう。ここは1947年、アンドレアとステッラ・サルトーリによって創業された。今現在も、サルトーリ氏の末裔は、ルッジェーロ・アルビゼッティ、ロザリオ・マリーノ、マルコ・ディ・ディオの3氏とともにこの事業に携わる。
工場はそこからほんの数百メートル、製品は日に何度もキオスクへ運ばれて行く。ジェラートは古き良き縦型マンテカート[3]製造機で作られる。
サルトーリ(サイト)
常連の一番人気はヘーゼルナッツチョコレートにカリカリにトーストしたハシバミの実入り、お次の人気はチョコレート(クラシックかフォンダンテ)、クリーム、フィオル・ディ・ラッテ、リクイリツィア[4]、ピスタチオ。フルーツではピーチ、イチゴ、レモンが人気だ。ほかに見逃せないのは、ザバイオーネ[5]マルサーラ酒とマスカルポーネ[6]。(ジェラートの旅 End)



◇この記事はCORRIERE DELLA SERA Viaggi  "Classici o stravaganti, in viaggio per l'Italia per gustare i migliori gelati" をPiccolaが翻訳したものです。
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ジェラートめぐりイタリアの旅


 

DOVE ジェラートランキング (定番トップ10)(変わり種トップ10


[1]  アマレット 軽いマカロン風アーモンドクッキー
[2]  アマレーナ ワイルドチェリー
[3] マンテカート きめ細かく柔らかいソフト・アイスクリーム。ジェラートの原料。
[4] リクイリツィア 甘草
[5] ザバイオーネ 卵黄に砂糖を加え、湯せんで温め、マルサーラ酒を加えたデザート。
[6] マスカルポーネ ソフトチーズ。ロンバルディア地方産で、ティラミスなどにも使われる。

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