12/11/2010

クリスマス その2

ピッコラ:最近、続き物ばかり書いています。

アレックス:ネタ切れでしょうか。

ピッコラ:ぐっ・・・・。

アレックス:クリスマスが近づくと、大人は皆、買い物に追われます。老若男女を問わず、親しい人にはクリスマスプレゼントをあげることになっているからです。

ピッコラ:大人ならば、他人様(ひとさま)からもらうものに期待をしてはいけないのは、言うまでもありません。

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(c) かげはち写真素材 PIXTA

アレックス:そのプレゼントは、ツリーの下においておき、25日の朝に開けるきまりです。

ピッコラ:ですが、触って振ってみれば大抵想像がつくので、もらってから数日待ったところで、落胆を順延するほどの意味しかありません。


ちなみに、アレックスには、10数年間、クリスマスに必ず石鹸をくれた友人がいますが、それが原因で今では疎遠になっています。

アレックス:僕・・・もしかして臭い

ピッコラ:クリスマスイブとクリスマス当日は、基本的に、家族で食事をします。

アレックス:他人の家のクリスマスの食事に誘われたら、あなたはその家族と抜き差しならぬ関係だと思いましょう。

ピッコラ:イブの日の食事は、午後からはじまり、中に休憩をはさみ、夜中まで続きます。

拷問に近いですが、そんなことは口が裂けても言えません。

作る側の苦労がしのばれますが、今年も私がつくるので、苦境に陥るのは私です。

アレックス:イブの食事は、魚がメインです。 つつましく過ごす=豪勢に『肉を食べてはいけない』 という意味があります。

夜12時になると、シャンパン/スパークリングワインを開けて、お祝いをいい、クリスマスケーキを食べて、ようやくお開きです。


ピッコラ:寝る前には胃薬が欠かせません。 翌日のクリスマス当日は、肉料理が控えているからです。

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(c) わかば写真素材 PIXTA

アレックス:イタリアのクリスマスケーキは、最近日本でもよく見かけますが、「パネットーネ」とか「パンドーロ」とかよばれる、クリームのないケーキです。

リキュール漬けのドライフルーツが入っているのがパネットーネ、シンプルなスポンジに粉砂糖をふって食べるのがパンドーロです。どちらも長期保存が可能です。

ピッコラ:これを売って儲けているくせに、毎年おなじテレビCMを流している、こずるい会社もあります。

夏休みの「ジェシカおばさんの事件簿」にひけをとらない低予算です。





アレックス:この皮肉はイタリアにいる人しかわかりませんね。ごめんなさい。

ちなみに、CMはイタリア語ですが、たぶんおわかりいただけると思います。
「サンタさん、ここに落ちてね!(このケーキ)柔らかいから 」というオチです。


ピッコラ:12月になると、どこのお宅によばれても、コーヒーと共にパネットーネかパンドーロが振る舞われるので、クリスマスまでには食べ飽きてしまうことは内緒です。

そのうえ、余ると、お正月をすぎてもしつこく食べ続けなければならないので、
ケーキを箱ごとプレゼントされて喜んだ顔をしつつ、
実はちっともいらないと内心思っていることは、おくびにも出せません。
非常に不毛です。

まだ次回に続きます。

アレックス:・・・ちょっと長過ぎない?
ピッコラ:イタリアのこの時期の祝日自体が長過ぎるんだよ。

2 件のコメント:

  1. Piccola さん
    こんちは
    バラの記事へのコメントありがとうございます。

     いつも楽しいお話、ありがとうございます。
    Piccola さんの記事の、わびのきいた、
    おもしろい話に、引き込まれ、
    何度も読み返しました。
     イタリアは、さらにカラッとして、
    明るいのですね。

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  2. 花谷さん

    こちらこそ、コメントどうもありがとうございます。

    私こそ、いつも花谷さんのお花の写真に和まされています。
    (超有名な花谷さんのブログ http://cat8.rekishi2.com/)

    イタリアに住んでびっくりしたのは、宗教がすべてを支配していること。クリスマスなんてその最たるもの。

    みんなは真剣なそんな時も、外国人の目からみると、やっぱり笑っちゃうことが多いんですwww

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